2022年01月22日

インパクトもスプリングコンプレッサーも不要!880コペン アッパーマウント交換

最近19万キロ超えの我がコペンの足回りからコトコト音がするようになりました。
特に低速で運転席側フロントから音が出ています。

コトコト音が気になりだしたのは、ハブベアリングやスタビブッシュ、タイロッドエンドブーツを交換し、色んな雑音が抑えられてきたためで、恐らく以前から鳴っていたものと思われます。

色々と調べると、どうやらアッパーマウントのゴム部分・ベアリングのへたりが原因の可能性が高いようです。
早速ディーラーで部品注文し、DIY交換チャレンジです!
※いつものように自己責任でお願いします!

尚、今回の記事は、フロントの足回り(ストラット)を分解するにあたってのコツや、手持ち工具が乏しい場合の分解方法などを中心に、必要最小限の情報を記載しています。
分解手順などの詳細は先人たちの別記事を参考にしてください。








<用意するもの>
足回りのDIYと言うと、インパクトレンチやスプリングコンプレッサーが必要ですが、880コペンの場合はどちらも使わずストラットの分解が可能です。
【部品:アッパーマウント】
右(運転席側)48603-97202 @6,930円(税込)
左(助手席側)48609-97205 @6,930円(税込)

IMG_-q1wkoa.jpg
【インパクトレンチの代替工具】
・6oの六角レンチ
・両口ラチェットレンチ(17×21)
両口ラチェットは中古工具屋さんで500円くらいで入手可能です。
写真のものだとソケット部の深さがギリなので、もっと深い物の方がベターです。>
20220122_191111.jpg
もしくは継ぎ足しソケットという物もあります。
ホームセンターで600円位でした。

20221114_150129~2.jpg
・浸透潤滑剤(5-56、ラスペネなど)
私は写真の商品を使っていますが、ラスペネほど高価でなく、5-56より速く浸透してくれます。
5-56で数時間かかるものが、ラスペネなら30秒。
私が使っているものは数分で浸透という感じで、作業段取りをしている間に浸透させられるのでこれで十分です。
潤滑剤.jpg







<アッパーを緩める>
まずアッパーの中心の17mmナットを緩めます。
緩めるときは両面ラチェット+六角レンチでなくとも、17oのディープソケットのみでも緩めることは可能です。
20220115_134950_HDR.jpg

12o×2個のうち、フェンダーに隠れた側を緩めるには、フェンダー2か所の10oボルトを外して、フェンダーを少しめくって浮かしながらメガネレンチをナット頭にかければ回せます。
20220122_193145~2.jpg

しかし、私がそうだったのですがナットの角度が悪く、メガネで回せない場合があります。

その時はドアを開けると見えるフェンダーを止めているボルトと、下の写真のワイパー部のカバー(カウルトップ)を外したところにある10oボルトを外すと、フェンダーを大きくずらせて、ボルトがソケットで回せるようになります。
但し、カウルトップを外す際に、これを留めているツメを割ってしまう確率が高いので、そのことを覚悟のうえで作業してください。寒い季節は止めた方がよいかも。
※先人達の知恵では、助手席側からカバーを外していくのが良いとのことです。
20220122_201101.jpg







アッパー側が緩んだら、ジャッキアップをしてタイヤを外して4か所のボルトを外していきます。
ここの17oのボルトは非常に固く締まっていますので、やはり浸透潤滑剤が欲しくなります。
※エンドブーツなどのゴム部品に垂れてかからないように注意ください。
サイズ.jpg
すべてのボルト・ナットが外せたら、アッパー側の12mmナットを外して、ストラットを引き抜きます。

<ストラットの分解と組付け>>
ここまで来るとあとは簡単で、アッパーの頭の17oのナットを外します。
車体に取り付いた状態である程度緩めてあるので、両面ラチェット、六角レンチの組み合わせ不要で外せるかも知れません。

ちなみにコペンのサスペンション(バネ)は、ジャッキアップした時点で遊ぶかどうか程度のバネ長のため、スプリングコンプレッサーを使わず外して大丈夫です。
実際にアッパーマウントを外しても、一切バネの反力で跳ねることなく外れました。








外したアッパーマウントは、ベアリングがゴリゴリした感触でもはやベアリングとしての機能はありませんでした。
古いアッパー.jpg

ダンパーもまだなんとか生きてますね。


そして分解したストラットについた汚れを落とし、新しいアッパーマウントを取り付けます。
スプリングの端部をアッパーシートやロア側の止め位置とズレが無い様に取り付けて、アッパー上部の17mmナットを両面ラチェットと六角レンチを使って仮締めします。
20220122_192651~2.jpg

後は分解と逆手順で組み付けるのみです。
パンタジャッキなどを使って1G締めしましょう。

車体への取り付けの向きだけご注意を。
アッパーマウントの頭のネジがペイントされている方が写真のようになる様に取り付けて下さい。
(運転席側はネジ頭の青ペイントがフェンダーの中に隠れています)

20220124234234806.jpg







<1G締めするのにジャッキが一つしかない、ウマを持っていないなどの方>
これこそ自己責任でお願いする内容になりますが、外したタイヤに古いバスマットや木っ端などを噛まして、車体の下に入れてジャッキダウンするという手もあります。
 要はタイヤの上に胴体着陸させてしまってジャッキを抜いてしまうのですが、タイヤやホイールにナットや車体のエッジが食い込んでキズ付けないように注意してください。

<交換後のインプレッション>
まず事の発端のコトコト音は消えました。

そしてベアリングのおかげか、ハンドルが少し軽くなりました。

乗り心地については、スタビブッシュを交換した際も少し乗り心地は良くなりましたが、アッパーマウントの交換でさらに乗り心地はアップしました。
直進ではハンドルが落ち着いてドッシリ感が出たように感じます。


交換前後の車高を測り忘れてしまったのですが、見た目ではほぼ変わらないか、アッパーマウントのゴム部分のヘタりが直ったことで数ミリは車高が上がったはずです。


如何でしたでしょうか?
やっぱりコペンは楽しい車です♪






posted by コペやま at 21:10| コペン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする