2023年01月29日

コペンにスズキ純正キャンバーボルト流用で微ネガキャンに

前々からちょっとだけネガキャンにしたいと思っていましたが、ご存じのようにコペンはトー調整のみでキャンバー調整ができません。

それでも若干のストラット固定ボルトのガタ(と言ってもほぼゼロ)を利用して0.2〜0.3°という見た目ではほぼわからない程度のキャンバー調整は施していました。
その時の記事はこちら

しかし見た目でわかるくらいのネガキャンを付けたい!という欲求に駆られ、今回コペン定番のスズキ純正キャンバーボルトを使ったさりげないネガキャン仕様にチャレンジしました。







<使用したボルト>
今回使用したボルトはスズキ純正エブリィのキャンバーボルト(品番:49791-65H01)となります。
数年前調べたときは2本で1000円くらいでしたが、値上がりしていますね。
品番も以前は末尾が「00」しか出てきませんでしたが、今は「01」になっています。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

SUZUKI スズキ純正 49791-65H01 キャンバーボルト
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手順としては、
@ボルト入れ替え
Aトー調整
Bハンドルセンター調整(狂っていれば)

となります。







@ボルト交換
まずストラットの2本あるボルトの上側のボルトを抜き取り、下側は緩めます。
工具の入る邪魔になるのでABSのセンサーも外しておきます。
上ボルト抜き.jpg
交換するキャンバーボルトは若干短いですが、ネジ山も突き出しており問題無く使用できそうです。
ボルト飛び出し (2).jpg
キャンバーボルトを指の力のみで仮締めしてみた所の動画ですが、これだけのガタがあります。
このガタのおかげでネガティブ方向へキャンバーを付けることができます。
※注)音楽流れます

まず交換したボルトを本締めしますが、ネガ方向にストラットを押した状態で締めこみます。
次に下のボルトを締めこみます。

ちなみにここで次のトー調整のために、タイロッドのロックナットを緩めておきましょう。
※トー調整とロックナットを締めるのはジャッキアップしなくても可能ですので、ジャッキダウンしてホイールナットもここで本締めしてしまって構いません。







Aトー調整
トー調整はググっていただければ色んなやり方が出てきますので、皆さんの手持ちの材料に合わせて行ってください。
DINレールやアルミバーなどとブロック、釣り糸などを使って行うのが定番でしょうか。
超簡易的にやるなら左右タイヤの溝を目安に測る人もいるようです。
使う工具はタイロッドの調整には12mmのスパナです。

うちのコペンの場合は、ボルト交換前のトーは狂いなくプラスマイナス0oでした。
しかしボルト交換後に計測すると、タイヤ前方と後方で約10oの差(トーイン)ができていました。

その差を修正すべくトー調整を行っていくわけですが、作業時の注意点というか感覚的な話をすると、
タイロッドを回転させて動いた量以上にトー角は変化すると感じますので、いきなり1回転、2回転させるのではなく、1/3回転、1/2回転くらいで様子を見ながら行った方が良いです。








Bハンドルセンター調整
トー調整が終わってやれやれと思って走らせると、大抵の場合はハンドルセンターが狂っています。
私の場合は直進時、ハンドルが左に少し切れた状態になってしまいました。
つまりトー調整ができた状態(左右のタイヤが完全に平行な状態)でハンドルセンターだけがズレている状況です。

このまま走行してハンドルをセンターに戻した場合、タイヤは右に向き、車は右に流れていきますので、
・右のタイヤをトーインに
・左のタイヤをトーアウトに

同じ量だけ調整していきます。

ここでの調整はタイロッドを12mmのスパナを使って調整しますが、トーを細かく計測するのではなく、左右同じだけのタイロッドの回転角で合わせていきます。
例えば右のタイロッドをトーイン側へ1/2回転調整したら、左は1/2回転トーアウトに調整して、トーの平行を崩さない様にします。
トー調整のところでも書きましたが、タイロッドを少し回転させるだけでトーは思った以上に変わるので、少し回しては試走を繰り返してみてください。







<完成!>
そしてすべての作業を終えた結果の画像がこちらです。
交換前
調整前.jpg

交換後
調整後.jpg
写真ではわかりにくいかも知れませんが、肉眼で見るとはっきりわかるくらいにネガキャンになっています。
と言っても1°程度と思います。
※タイヤは純正BBS 165-50/R15のノーマルサイズです。

走ってみても、コーナーでの粘りが出て曲がりやすくなりました。

そして直進安定性が増し、乗り心地も良くなりましたが、反面ハンドリングは曲がり始めの応答性がダルな方向になりました。

これはトーゼロに調整したものの、キャンバーのせいで走行抵抗の影響で若干トーイン側にタイヤが押される為と思います。

じゃあハンドリングを軽くするために少しトーアウトに調整すれば良いかというと、そうすると今度はタイヤが内減りするようになると思われるので、兼ね合いを取るとこれ以上はイジらない方が無難と思いました。

※一週間後に再計測したらトータルトーで2mmトーインでしたのでトーゼロに再調整しました。
直進性も損なわれないままハンドルが軽くなりました。

対費用効果も満足感も高いので興味のある方は是非チャレンジしてみては。











posted by コペやま at 14:43| コペン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする