特にAT車はトルクの伝達にどうしてもロスが生じてしまうのでMT車よりさらに顕著です。
コペンのチューニングはこの低速トルクの細さを如何にアップさせるかとの戦いの様なところがあるのですが、代表的な対策は吸入効率の改善(社外エアクリ、純正エアクリボックス加工)やアーシング。
更にはECU交換(Dスポ製や純正ECUのROM書換え)という手段を取られる方も多数います。
そんな中、今回ご紹介するのは非常に簡単で誰でもすぐに出来る対策です。
そして勿論、お金を掛けずにできるものになります。
※その後調べたら既に先人達の開拓した技でした(^_^;)
〈何をするの?〉
その方法とは「インテークマニホールド(インマニ)の配管ホースの入れ替え」です。
理屈としては、純正の配管だと燃圧レギュレーターに正圧・負圧の両方が入って行きますが、それを正圧のみにして、ゼロスタート時の燃圧の立ち上がりを早くしようという魂胆です。
ターボラグのあるターボチャージャーに対して、ラグの無いスーパーチャージャーみたいなイメージと思って戴ければ。
原理を説明しても「なんのこっちゃ?」となるといけませんので、早速作業を写真で説明していきます。
作業は写真のインマニにつながっている赤色と黄色部分の2本のホースを入れ替えるのみです。

赤色と黄色のホースを↑の状態から↓の様にします。
黄色のホースは抜いた後、赤色部のホースとして使います。

赤色のホースは短いため、入れ替えの際は専用のホースを用意するかホームセンターでシリコンホースなどを購入してきましょう。
200円/mくらいで購入可能です。
耐熱も〜200℃と問題無しです。

私は3×5mmの物を購入してきましたが、内径は良いですが外径が細いためホースバンドがゆるゆるでした。
抜け止め対策として、インマニ側の接続口をしっかり脱脂し、みっとも無いですがホースにはビニールテープを巻いて太くし、バンドが掛かるようにしました。
これだけ太さが違いました。
機能的には問題ないですが何とかしたいところですね。

黄色のホースの接続先が写真では隠れてしまっていますが、下記の図の「インテークマニホールドへ」と書いてあるホースです。
このホースには熱の保護のためか、ホースの上から一回り太いホースが通してありますので、この太いホースは移植して再使用します。

コレがホース入れ替え後

<インプレ!>
ほんと簡単な作業なんですが、効果はしっかり体感できます!
私のコペンは純正エアクリボックスを穴あけ加工していますが、今回の施工でさらに出だしが軽くなりました。
また理論上アイドリングからアクセルを踏んだときのレスポンスがアップします。
反対にエンジンブレーキの効きは少し落ちるかも知れません。
(自分はATなのでほぼ体感は無いですが)
あと1速→2速の変速の繋がりがスムーズになった気がします。
そして想定外の事象としてアイドリングがすごく静かになりました。
「出だしが軽くなった」という感覚が非常に気持ちよく体感できますし、心配ならすぐに元に戻せます(←これ大事)のでおススメです(^^♪
※追記
施工後1000km程度走りましたが、2000〜4000回転辺りのトルクの盛り上がりが実感できて運転していて楽しいです。
燃費にも好影響が出ており14km/l台が常だったのが先日同条件下で16km/lを超えてきました\(^o^)/
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